L3 loop-01

最小のL3ループ

構成
典型的なパターン
R2の表示はなぜか変更不可でした

コツ

  1. L3SWでデフォルトルートをR1に向ける
  2. R1でLAN向けルーティングを設定
  3. LAN向けルーティングに未使用ネットワークを包含させる

設定確認

■R1

今回の構成であれば、192.168.1.0/24向けのみで通信可。あえて192.168.0.0/16で設定する。

R1 routing table

■L3SW

L3SW routing table

PC1から存在しないアドレスをtrace

R1に書いたLAN向け経路に含まれていないアドレスだと、本来であれば設定されているR1のデフォルトルートにより、インターネット側に抜けてしまう。

■通信経路 
PC1:自ネットワーク外への通信なので、デフォルトゲートウェイとなるL3SWへ
L3SW:該当アドレスへの経路を知らないため、デフォルトルートでR1に転送
R1:該当アドレスへの経路はL3SWが知っていると思っているのでL3SWへ転送
L3SW→R1→L3SW→R1→以下TTLが0になるまでループ

PC1から未利用アドレスへ
ピンポンする

対策

■①L3SWにて

192.168.2.0向けをゴミ箱へ。

再度PC1から192.168.2.1をtrace

L3SWにて破棄
到達不能メッセージが返ってくる

■②R1にて
経路集約はやりすぎない

■まとめ
今回の例は大袈裟すぎですが、NW追加予定を見越して設定されているような場合。①と②をうまく組み合わせれば避けられるんじゃないかと。